私たちが暮らす地球は、広大な宇宙における銀河系の中でも、そのさらに端に位置する太陽系の中に存在しており、今から約46億年前に誕生したといわれています。
人類は、アウストラロピテクスと呼ばれる約400万年前の猿人を起源とし、数々の軌跡と不断の努力によって地球における営みを続けてきました。
しかし、地球は今、”新参者”である人類の手によって著しい速さで環境を蝕まれ、苦しんでいます。
このかけがえのない惑星を住処とする全人類にとって、地球環境の保全と利用をバランスよく行い、持続可能な社会を実現することは、喫緊にして最大の共通課題です。
当社は、東日本大震災発生から間もない2012年2月、震災からの復興と日本経済の再上昇を掲げ創業いたしました。
以来、独自の手法による経営コンサルティングを本業とし、数々のご支援を通じて社会経済の再生に邁進し、成長を続けてまいりました。
創業から10年以上が経過した今、世界に視野を拡げてみると、SDGsやESGといった、私たちの生活や未来の地球環境を左右する緊急課題が生まれており、その構造はますます複雑になっています。
“VUCA”と呼ばれる、未来を簡単には予測できない時代の到来です。
このような時代において、私たちが次の10年間にどのような姿で存在し、地球や社会の中でどのような役割を果たしていくべきなのかを全社一体となって議論し、2022年に新たなMission、Vision、Valueを制定いたしました。
MISSION
PRODUCE NEXT
~しあわせな未来を、共に拓く~
産業革命を経て高度経済成長時代から、社会経済の価値を測るものさしはお金になりました。
いつの頃からか、お金は実体経済や地球環境という枠を超えて成長し、この瞬間も無尽蔵に拡大を続けています。
幸いにも、当社はこれまで数々のクライアントの皆様に対し、コンサルティングを通して経済価値を向上させるためのご支援を行うことができました。
2023年9月に上場企業となった今、私たちの次のステップは経済的価値の向上だけではなく、人々の「しあわせな未来」を実現することです。
では「しあわせな未来」とは、どのような未来なのでしょうか。
例えば、全ての人が自らの意志で働き方や職業を選択し、充実した人生を歩んでいける社会。
多様な人々が協業して難題に挑み、乗り越えていくことができる人間関係の構築。
仕事でもプライベートでも、やりがいや充実感を感じていける日々。
私は、そのようなことが叶う未来を創りたいと考えています。
一方で、こうした未来の実現には、これまで見えていなかった世界に駒を進め、人々にとっての選択肢を増やしていく必要があります。
私たちは、これから関わっていく皆様にとっての「しあわせな未来」とは何かを追求しながら、経済的価値と人々のしあわせを両立するためのご支援を行ってまいります。
クライアントの課題を解決へ導き、提供しているサービスやプロダクトの価値を向上させていくということは、コンサルティングを本業とする私たちにとって当然の使命です。
世の中で提供されるサービスやプロダクトには必ず受け取り手が存在します。
その方々を「しあわせ」にすることがクライアントの目標であり、私たちは課題解決という形で目標達成をご支援しています。
つまり、あらゆる課題解決には「しあわせかどうか」という大論点が必ず存在しており、課題解決による「しあわせ」の実現を目指すことこそが、私たちコンサルティング会社の使命と存在意義だと言えます。
私は、常日頃から社員に対し、“一番近くにいる人をしあわせにしよう”と伝えています。
それは、社員、クライアントの皆様、家族や友人だけでなく、日々繋がるさまざまな方々も含んでおり、そうした輪を1つずつ大きくしながら、「しあわせな未来」を共に切り拓いてゆきたいと思っています。
VISION
TOP of MIND
~いつの時代も、
いちばん必要とされる存在に~
私たちは創業からこれまで、Hands-on-Style/Scopeless/More than Reportsという独自の手法をとりながら、Professionalsとして様々な課題へ真摯に向き合ってきました。
クライアントの皆様と膝を突き合せ、同じ目線に立って共に汗をかき、場合に応じて柔軟に対応しながら、施策実行までをやり遂げる。これこそが、私たちがTop of Mind(第一想起)として「クライアントと共に真の価値を創造するパートナー」となるために持ち続けていく大切な概念です。
一方で、VUCA時代を象徴する要因の一つでもある、AIなどの先端テクノロジーの台頭とビジネスモデルの劇的な変化(DX)は、全ての企業や団体の業務環境を根底から変えています。
製造、流通、購入などありとあらゆる生産やサービスの手段が、デジタル化・情報化により革新されたことで、世の中には答えのない課題が山積みになっています。
では、このような時代において「一番必要とされるコンサルティング会社」とはどのような存在なのでしょうか。
私は、現代をパートナーシップの質と量が問われる時代だと捉えています。
新時代のコンサルティングには、1社ですべてを解決しようとするのではなく、所属や規模を超えてあらゆる存在と繋がり、価値観を共有して社会課題の解決に繋げていく、柔軟かつ迅速なネットワーク力が求められているのではないかと考えています。
さらに、コンサルティング会社自体が開発・参入・投資などの側面から事業そのものに深くかかわり、社会を動かす原動力となることが求められていると思います。
私たちは、皆様に一番必要とされるコンサルティング会社を目指し、様々な団体・個人とのネットワークをもとに最も良いチームを構成し、迅速に課題解決へと導いてまいります。
VALUE
RISE above RISE
~絶えず進化を、絶えず成長を~
当社の名前に含まれる「Rise」には、クライアントの課題を解決するだけではなく、成果を限りなく上昇させるという意味が込められています。
価値ある成果を生み出すためには、社員が日々自己研鑽を重ね、着実に成長していくことが必要不可欠です。
また、変化の著しいVUCA時代においては「一番必要とされる存在」の定義も日々移り変わっていくため、私たちが自らの「あるべき姿」を探求し続けることも欠かせません。
新しいValueにはそんな思いを込めました。
最後に
当社は2023年9月12日に東京証券取引所グロース市場へ上場いたしました。
これまでに当社と関わって頂いたすべての皆様へ改めて厚く御礼申し上げるとともに、上場企業としての責任と、多くのステークホルダーの皆様と出会える喜びを感じております。
当社はWell-beingの実現を経営の基盤に据え、社員と共に持続的な成長を進めていけるよう、風土や制度作りへ積極的に取り組んでいます。
キャリアオーナーシップの育成や綿密なコミュニケーションを通して社員一人ひとりの個を強化しながら、縦横の連携を強める組織を構築し、様々な企業や個人をつなぐ「オーケストラ型プラットフォーム」の実現を目指します。
2024年は上場企業としてさらなる躍進を遂げられるよう、社員一同、一丸となって取り組んでまいります。
今後とも変わらぬご支援を宜しくお願い申し上げます。
2024年1月
株式会社ライズ・コンサルティン
グ・グループ 代表取締役社長CEO
北村俊樹